●手の中にある2人の女神とは? 西洋手相術は、手の中に7つの惑星が配置されています。 7つの惑星は、それぞれ神様がその惑星を守護していますが、 その中で女神が守護している惑星が2つあります。 それが月と金星です。 手相でいうと、手の縁(へり)の方が月のエリアで、 親指の下は金星のエリアです。 西洋手相術では、手首に近い方がその人の潜在意識的なもの、根源的なもの、ルーツを表現しています。 それを月と金星という女神で表しているのです。 ●純粋さを表現する神「月」アルテミス 月はアルテミスという女神。太陽神アポロンの双子 の姉で、父親はゼウス。母親はレトという神様です。 アポロンとアルテミスの二神は、西洋の占いでいうところの 陰陽(女性性と男性性)の象徴でもあります。 アルテミスは、神々の長であるゼウスに永遠の処女性を与えられた だけでなく、ギリシャ全土の山を支配する山の女神でもあります。 アルテミスは、幼児や少女、少年といった社会の一員でない 人たちの守護神とも言われ、アルテミスを祀る神殿は、ギリシャの街と自然の境界に置かれているそうです。 月には誰にも侵されない孤高の純粋さというのがあり、 西洋手相術でも、純粋さや子供っぽい考え方、転じて物事 を表現する創造力を表す意味があります。 日本神話でも、月は月読命、ツキヨミさんですが、 お祀りされている月読宮は、天照大御神がお祀りされている場所から ちょっと離れていて、森の中にポツンとある感じです。 個人的な意見ですが、ツキヨミさんは、生命力を感じないのですが それゆえの神聖さというのがあるような気がします。 ●和合の女神「金星」アフロディテ 金星はアフロディテという女神。ヴィーナスの名で知られる女神で、 調和とか和合を表す神様です。万物を結びつけ、さまざまなものを結合させるという役割を持っています。マークはお馴染みの女性の 象徴ですよね。 当然のことですが、手相の月のエリアには指がついて いないのですが、金星のエリアには親指がついています。 ヒトは親指の下の筋肉が発達しており、他の四つの指とくっつくことが できるのですが、類人猿は親指を他の四つの指とつけることはできません。 これがヒトを人間にしている理由とも言われているのですが、 指と指をくっつけるという意味も、アフロディテという女神から 来ている気がします。 つまり、手の中で金星のエリアを見れば、その人が どうやって社会と結びつこうとしているのかが わかるのです。 ちなみに、 生命線が、月に向かっている手相を持っている人がいます。 この人は、月という純粋さを持って、和合や結びつきを発揮 するため、自由人的な人が多いです。 こんな感じで、 西洋手相術を勉強する時は、ギリシャ神話を一緒に勉強すると とても理解が深まります。 西洋手相術を勉強したいのであれば、こちらまで! |