●見えない神様は、私たちにどう寄り添ってくれるのか? 神社で神様に参拝して、祈願したりして、神様にお願いごとを します。しかし、神様の存在は目に見えないので霊能者じゃない とわからないという向きがあると思います。そのため、本当に願い を聞き届けてくれているのかどうか不安になるという人もいるかも しれません。 しかし、神様は確実に寄り添ってくれていると思います。 何だか温かな気持ちになったり、悩みのことを一瞬忘れてしまったり、 清々しい気持ちになったり、優しい気持ちになったり。。。。 そういう感覚になるのであれば、その瞬間、確実に神様は あなたの近くにいるはずです。 ●悲しく、つらい心情を神様に伝えてみる 昔の日本人は和歌で自分の心情を表現していました。 言葉そのものを伝えるのではなくて、その言葉の裏にある 心を伝えることを日本人は重要視してきました。 そして、自分の心を吐露すると、それに対して 神様が慰めてくれるということがあります。 たとえば、京都の貴船神社にもそういう逸話があります。 あるとき平安時代の歌人であった和泉式部が離れて しまった夫の心を取り戻そうと貴船神社に 願掛けをしました。 その時、貴船川については消える蛍の光を見て和泉式部は 「悩みが深すぎて、その蛍の光のように魂が自分の身体から 抜け出てしまうのではないかと思う」 と和歌を歌いました。 すると、貴船神社の社殿のなかから男の人の声で次のような 返歌がありました。 「しぶきを上げて落ちる滝の水玉のように魂が抜けて死んで しまうように、あまり思い悩むものではないんだよ」 ということです。あなたの気持ちはわかるけど、 悩みに耽溺してはいけないよと伝えているわけです。 優しい神様ですね。 その後、和泉式部の願いは叶えられ、夫と 復縁をしたそうです。神様が寄り添ってく れたことで、問題まで解決してしまったと いうことです。 あなたも悩んで神社に参拝する時、神様がどのような ことを語りかけてくれるのか、感じてみま しょう。本気で心情を吐露すれば、神様は 必ず語りかけてくれるはずです。 |